リビングマロニエ4月9日号に掲載されました 医学博士 早田邦康先生のコラム ポリアミンと納豆 早田邦康のあなたも私も納豆で若返り アンチエイジングに高ポリアミン食 早田邦康著 「納豆一日一パックの若返り術」(グラフ社) 医学博士 自治医科大学大学院准教授 年をとると、さまざまな物質を合成する酵素の働きが一般的に低下します。当然、コラーゲンやヒアルロン酸を作る酵素の働きも低下します。加齢とともに肌の張りやツヤが失われるのは、そのためです。「みずみずしい肌を取り戻したい」とコラーゲンやヒアルロン酸が人気ですが、それらを食べたり飲んだりしても酵素の働きが増えるわけではありません。残念ながら、若い頃のような酵素の働きを高める方法は、まだ分かっていません。 また、食品成分が"体によい"というには二つの条件が必要です。一つは、その成分が体に吸収されること。もう一つは、目的の臓器や組織に成分がちゃんと届けられることです。物質の大きさを分子量といいますが、胃や腸から体内に吸収されるのは分子量が1000程度までの物質と考えられています。コラーゲンやヒアルロン酸の分子量は数十万〜数百万です。納豆に多く含まれるポリアミンは、分子量が200程度までの小さい物質で、食べたものはそのまま体の中に届きます。 以前、アンチエイジングは酸化防止よりも、いかに余分な炎症を押さえるかがポイントだと書きました。慢性炎症に関係するリンパ球や単球と呼ばれる免疫細胞には、LFA-1という因子があります。これは、加齢とともに私たちの体内に増加し、老化や生活習慣病をもたらす大きな要因と考えられています。その因子を減らすことができるのが、ポリアミンです。ポリアミンがアンチエイジングパワーに発揮すると考えるのは、そういうことからです。高ポリアミン食である納豆を私はす勧めています。