リビングマロニエ2月5日号に掲載されました 医学博士 早田邦康先生のコラム ポリアミンと納豆 早田邦康のあなたも私も納豆で若返り アンチエイジングに高ポリアミン食 早田邦康著 「納豆一日一パックの若返り術」(グラフ社) 医学博士 自治医科大学大学院准教授 今、医学の最前線では"炎症"が「老化」や「生活習慣病」をもたらす原因と考えられています。炎症とは、免疫細胞が外敵から体を守るために働いた結果生じる現象です。炎症が起きている場所では、多くの酸化物質が生み出され、組織もダメージを負います。 炎症には「慢性炎症」と「急性炎症」がありますが、慢性炎症はその症状が知覚できるほど激しくないため、長期にわたって細胞や組織を傷つけてしまいます。このやっかいな慢性炎症は、加齢とともに「免疫細胞のLFA-1」が増加して起こりやすくなります。 慢性炎症で生じる典型的な病気が、動脈硬化です。動脈硬化は血管壁で繰り返し炎症が続くことで、病気が進行します。また、慢性炎症は加齢とともに増加するアルツハイマー病や骨粗鬆症、慢性関節炎、さらに筋肉が減っていくことにも関与しています。 アンチエイジングについても同じです。酸化防止よりも、いかに余分な炎症を抑えるかがポイントなのです。「免疫細胞の機能は落とさずに、ふだんは不必要な炎症を起こさない…」。そんな理想的な有効成分が、ポリアミンなのです。 ポリアミンはアミノ酸の一種であるアルギニンから細胞内で合成されますが、加齢によりポリアミン(スペルミン・スペルミジン)を合成する酵素の活性が低下します。それを食べ物から補えられるのが、高ポリアミン食です。大豆・チーズ・ヨーグルトなどが高ポリアミン食ですが、身近な納豆こそがその代表選手なのです。次回はポリアミンの働きについて。