リビングマロニエ12月4日号に掲載されました 医学博士 早田邦康先生のコラム ポリアミンと納豆 早田邦康のあなたも私も納豆で若返り アンチエイジング成分ポリアミン 納豆は日本が誇る高ポリアミン食品 早田邦康著 「納豆一日一パックの若返り術」(グラフ社) 医学博士 自治医科大学大学院准教授  前回述べましたように、先進国で一番動脈硬化が少ないのは日本人です。そして日本は世界で一番の長寿国です。日本人の平均寿命は、男性が79.59歳、女性が86.44歳。今年84歳の人は、昭和元年に生まれました。つまり、日本人の平均寿命を押し上げている高齢者は大正から昭和初期生まれです。彼らが生きた時代には、厳しい食糧難がありました。  魚油に含まれるDHAやEPAには、動脈硬化を抑制する作用が認められていますが、誰もが新鮮な魚を毎日食べられるようになったのは昭和50年代以降です。ましてや、抗酸化物質の多い野菜(緑黄色野菜)や果物(ブルーベリーやブラックベリー)にいたっては、つい最近のことです。では、昔も今も、日本人が変わらず食べ続けているものはなんでしょう。それは大豆食品です。大豆などの豆類には、多量のポリアミンが含まれています。ポリアミンは、体内のさまざまなしくみにおいて炎症を抑制する働きがあり、老化や生活習慣病を予防する効果が期待できる天然成分だと私は考えています。そして大豆食品のなかでも発酵させた納豆が一番ポリアミン成分が高い王様だと、このコラムで書きました。  今、最先端の医療現場ではアンチエイジングを目指し、炎症の誘発を抑える治療薬や治療法の研究・開発にしのぎが削られています。その炎症を抑える物質が、世界一長寿の私たち日本人がふだん口にしている食べ物のなかに存在するとしたらいかがですか?  次回から、アンチエイジングとポリアミンについて詳しく説明していきます。