リビングマロニエ11月6日号に掲載されました 医学博士 早田邦康先生のコラム ポリアミンと納豆 早田邦康のあなたも私も納豆で若返り 納豆はポリアミンの代表選手 早田邦康著 「納豆一日一パックの若返り術」(グラフ社) 医学博士 自治医科大学大学院准教授  長寿国・日本の死亡原因のトップはガンですが、先進諸国では動脈硬化がトップです。それは日本人が納豆や味噌、大豆など、ポリアミンを多く含む食品を日常的に食べていたお陰で、動脈硬化や老化の進行を遅らせられたのではないかと私は考えています。  そこで、同じ環境で育ったマウスに、ポリアミン濃度が異なるえさを与えることで、高齢時にどう変化するかを実験しました。結果は、ポリアミン濃度の高いえさを食べ続けた高齢マウスは、血中ポリアミン濃度が上昇し、毛並みが良く元気な割合が高く、普通のえさを食べた同年齢では、毛並みが悪く見るからにヨボヨボしたマウスの割合が高い結果に。成果が見られたのは、ポリアミンをつくる酵素の働きが低下する50週齢目からで、人では中年期に相当します。  続いて、人もポリアミンをたくさん食べると血中ポリアミン濃度が上昇するか、納豆を用いて実験しました。それは納豆が以下の三拍子そろったポリアミンの代表選手だからです。①大豆に多くのポリアミンが含まれる ②発酵過程で微生物が合成するポリアミンが含まれる ③善玉菌によるポリアミンの合成を促す植物繊維が多く含まれる。実験は成人男性2グループで、一方には1日最低1パック(約50g)の納豆を食べ続けてもらい、一方には納豆を食べないようにしてもらいました。2ヵ月後、納豆を食べないグループでは食事前後の血中ポリアミン濃度の変化はほとんどありませんでしたが、納豆を食べたグループは平均値の1.36倍濃度が上がり、約2倍の人もいました。